年中行事ANNUAL EVENT
一月一日
しゅしょうえ修正会
新年を迎え、仏恩報謝の思いで仏前にて身と心を正し、自分自身を見つめ直す、新年最初の仏事です。真宗では初詣のようにお寺にお参りをしてお願い事をしません。目先の願望にいつも右往左往する私たちの目を絶えず覚まさせ「本当の願い」に目覚めさせる本願の働きに耳を傾けることが大切です。
(春)三月・(秋)九月
彼岸会
真宗では修行をして自力で悟りをひらこうという考え方がありませんし、亡くなった方に供物をささげて追善供養するという考え方もありません。私たち凡夫は煩悩にさえぎられて自力修行で悟りをひらくことは不可能であると気付かされています。そこで私たちを悟りの世界であるお浄土へ導いて下さる阿弥陀様のお徳を讃え、仏法を聴聞させて頂く日と位置付けられています。お浄土へ還られた故人を偲び、また自分自身も浄土へ到る道であるお念仏の教えに耳を傾けましょう。
三月
須弥壇
収骨永代経
永代経は永代読経の略で「末永く(永代に)お経が読まれる」という意味です。南無阿弥陀仏の念仏がお寺にて、永代に渡り受け継がれ、納骨頂いた方の子や孫に代々にわたって教え聞き慶ぶことを願っています。本院の須弥壇に喉仏を納骨された方を対象にご案内しております。
五月
永代経
永代経は永代読経の略で「末永く(永代に)お経が読まれる」という意味です。南無阿弥陀仏の念仏がお寺にて、永代に渡り受け継がれ、御懇志頂いた方の子や孫に代々にわたって教え聞き慶ぶことを願っています。本院の永代志納をされた方を対象にご案内しております。
五月
和泉国寄講
浄土真宗本願寺八世蓮如が、全国の門徒へ御消息(御文)として発信した仮名書きの法話を拝読するお講(あつまり)で、全国的にもこの講が残っているのは珍しく、この和泉の国(泉州地方)で少なくとも三百年以上続いている伝統的な行事です。和泉の国の真宗寺院十八ケ寺が、昔から毎年順番に会所を三日間に渡って勤めます。会所を勤めるお寺にとっては18年に一度の大きな行事となります。国寄講の中心となる「御消息」と呼ばれる御文は、昔この和泉の国に本山から遣わされたものです。これを大切に各当番寺で持ち回り国寄講の時には、御使僧(本山より差し向けられたお説教師)により、御門徒の方に読み、またそれについての御法話があります。
八月十四日・十五日
お盆・灰供養
真宗以外の宗派では、ご先祖様の霊をおもてなしするための行事とされていますが、真宗ではそもそも霊という考えがないので、ご先祖様に感謝するための日とされています。ご先祖様だけでなく、命の尊さや教えに出会えたことを、有難いと気づきなおす日とされます。本院ではお盆参りはございませんが、「お盆会」として2日間のどちらかで本堂で勤められます。もう片方の日が「灰供養」としており、その前年の灰供養からの1年間で御葬儀を務めたお家を対象にご案内しています。
十月から十一月頃の二日間
報恩講
報恩講とは真宗門徒にとって一年の中でもっとも大切な仏事で、本山(東本願寺)では宗祖親鸞聖人の御祥月命日の11月28日までの一週間に勤められる法要です。宗祖親鸞聖人の教えに遇い、自らの依りどころを教えていただいた御恩に報謝し、教えを聞信して、ともに念仏申す身となっていくことを誓います。本院では、本山と被らないように秋ごろに2日間勤めます。こども園の児童の参拝もあります。
十二月三十一日
はぐくみの鐘
一般的な除夜の鐘と異なり、本院では一年の終わりの節目に、鐘を撞いて今年一年の成長や前進を阿弥陀様に報告する行事として行っています。そのため深夜ではなく、夕刻にとり行っています。蕎麦や雑煮がふるまわれ、地域の子どもたちも多数参加頂いています。